クリスマスの泡?
このホリデーシーズン、宇宙のクリスマスボールを見てみませんか?
カシオペア座に位置する泡状星雲(NGC 7635)は、地球から7,100光年離れた驚異の天体です。
その球形はどのように形成されたのか?中心には太陽の約45倍の質量を持つ恒星が存在します。この恒星が星風を放出し、周囲のガスや塵を押し流すことで、この明るい泡状の構造を形作っているのです。
観測のコツ:望遠鏡で約15分間露光時間を確保しましょう。
泡状星雲: 写真提供 Stuart Fort
錯視の星団
2つ目の観測対象は、控えめな星座キツネ座(Vulpecula)にある星団NGC 6885、別名コールドウェル37です。
望遠鏡を向けると、まず目に入るのは、淡い赤みがかった星々の群れの中央に堂々と鎮座する明るい青色の星でしょう。この星、20キツネ座星は星団の女王のように見えます。しかし天文学者たちは、これが美しい錯覚であると考えています。
星団自体は約2000光年離れた古い星の集団ですが、中心の星は実際にはずっと近く、視点の偶然の一致によって星団の前を通り過ぎているように見えるだけなのです。
観測のコツ:数分間観察すれば十分です。
NGC 6885: 写真提供 Mark Cory
空に浮かぶ銀貨
12月の天体概観の締めくくりとして、南天の雄大な彫刻座銀河(NGC 253)へ向かいましょう。
その輝きと細長い形状から「銀貨銀河」の愛称で知られるこの銀河は、約1100万光年離れた位置にあります。星形成活動が活発な「スターバースト銀河」の一種で、驚異的な速度で新たな星を生み出しています。
観測のコツ:望遠鏡で少なくとも15分間、光を集めてください。この天体は夕方早く、南の空に姿を現します。
NGC 253: 写真提供 Siegfried Colin
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