星の誕生

 

星は、星雲と呼ばれる巨大なガスと塵の雲の中で誕生します。
重力の影響で雲が自ら崩壊し、物質が収縮し、温度が上昇していきます。やがて1,000万度に達すると、核融合反応が始まります。
その瞬間、星は輝き出し、安定状態に入り… 星が誕生するのです。

望遠鏡を使えば、2つの美しい「星のゆりかご」を観察できます:

 

  • わし星雲(M16)

  • オメガ星雲(M17)

M17: Photo Credit Stuart Fort

星の一生

 

星雲で誕生した星は、やがて安定した状態になります。内部ではさまざまな核融合反応が起こります。
時間の経過とともに星は徐々に冷えていき、それに伴って色が変化します。
初めは青く輝き、次第に白、黄、橙へと変わり、やがて赤くなって寿命の終わりを迎えます。

 

この進化には、太陽のように数十億年かかることもあれば、数百万年で終わることもあります。
M71の星団を観察すれば、さまざまな年齢の星たちがそれぞれの進化段階にある様子を楽しむことができます。

M3
M71: Photo Credit Agnes Poitier

星の死

 

星の終焉にはいくつかのパターンがあります。そのひとつが惑星状星雲です。
水素を使い切った星は、ヘリウムやそれ以上の重い元素の核融合を始めます。
星は赤くなり、脈動し、やがて大気を宇宙空間へ放出します。

この「最後の吐息」は膨張するガスの泡となり、星の「死の衣」となります。
中心には、残された核が白色矮星としてしばらく輝き続け、その後ゆっくりと光を失っていきます。

望遠鏡で観察できる代表的な星の遺構は以下の2つです:

 

  • アレイ星雲(M27)

  • リング星雲(M57)
THE SUN

M57: Photo Credit Stuart Fort

また来月、新たな観測対象をお楽しみに!

UNISTELLARとともに、素晴らしい天体観測を!

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