市民科学者の方々には、 宇宙探査機ルーシーの標的に定められているトロヤ群二重小惑星エウリュバテスを検出するというチャンスがあります。 12月9日から10日にかけての夜間に、エウリュバテスは私たちの地球からはるか彼方の星の前を通過し、掩蔽と呼ばれる現象を引き起こします。 12月10日午前3時8分(協定世界時で12月9日午後6時8分)に、この掩蔽現象が日本各地から観察できます。

Lucy Mission Trading Card #6: Eurybates

NASAによるルーシーミッションは、トロヤ群小惑星に向けた初のミッションとなり、今年の10月16日に開始されています。 私たちのチームは、この貴重な開始アテンドに招待され、打ち上げの動画を撮影したUnistellar Networkの市民天文学者の人々と接触しています。

探査機ルーシーは、5つのトロヤ群小惑星をめぐります。その探察を通じて、私たち太陽系の惑星や、地球の起源、そして生命形成の起源となったこれら原始の星々に対する理解を深めてくれることでしょう。

探査機ルーシーは、2027年8月にエウリュバテスを訪れることになっています。 60を数える最大級のトロヤ小惑星において、エウリュバテスはケータという名の衛星を1つ有しています。 エウリュバテスは、1973年にオランダの天文学者であるイングリッドとコルネーリスのファン・ハウデン夫妻、そしてオランダ系アメリカ人天文学者のトム・ゲーレルスによって発見されました。

Unistellar  Networkでは、NASAによるルーシーミッションで訪問されることになっている3つのトロヤ小惑星であるパトロクロス、オルス、レウコスをすでに探知しています。

NASA Lucy Spacecraft Trajectory, simulation by Tony Dunn

これらの惑星を観察する準備は万端ですか?

 

エウリュバテスの姿が探知された際には、NASAによるルーシー誘導システムの向上に貢献することができるかもしれません。

私たちの「小惑星の掩蔽予測」ページでは、ロケーション、タイミングなどを含めた掩蔽にまつわる詳細をチェックすることができます。

    • ドロップダウンメニューで「日本」を選び、 エウリュバテスの記載までページをスクロールします。 そして、エウリュバテスをクリックしてください。
    • 掩蔽現象の通過を記載した日本の地図が下に表示されます。
    • マップを拡大すると、掩蔽を観察することのできる正確なポイントを確認できます。
    • マップの情報を用いて正しい設定データを有していることを確認し、適切な期間に観察を実現してください。

    ご不明な点については、お気軽に[email protected]までお問い合わせください。

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